家庭などに設置している次世代電力計、
「スマートメーター」で火災が起きた問題。
22日、東京電力パワーグリッドは、
メーターと電線をつなぐ部分のねじの、
締め付け不足が原因だったと発表した。
スマートメーターとは何なのか。
火災はどのようにして起きたのか。
疑問をまとめていく。
Contents
スマートメーターで省エネ、節約。ニーズに対応。
スマートメーターとは、毎月の検診業務の自動化や、
電気使用状況の見える化を可能にする電力計。
スマートメーターの導入により、電気メニューの多様化や、
社会全体の省エネ化への寄与、
電力供給における将来的な設備投資の抑制が期待されている。
スマートメーターのでんき家計簿。見える化へ。
従来は、月1回の検針により、1か月間の使用量を計測。
スマートメーターでは、日々30分ごとに電気の使用を計測。
30分ごとの使用量のデータを「でんき家計簿」で見える化することで、
ニーズに合わせた多様な料金プランを用意することが可能になる。
また、自動で検診が可能になるため、
検針に住民の立ち合いがいらず、生活の邪魔にならない。
2020年度までに2900万台の設置か⁉
2020年度までに、サービスエリア全てのお客様に、
約2900万台のスマートメーターを設置する予定。
30分ごとの電力使用量の計測といった、
世界的なチャレンジを行う。
上手くいけば、電力業界、私たちの家庭に良い影響が⁉
しかし、なかなか上手くはいかない。
火災発生。原因は、ねじの締め付け不足か。
東電によると、施工不良による焼損、火災は、
1都5県で、計9件確認された。
うち、1都4県の計6件は、消防から火災と認定された。
東電の設置済みの約2100万個のうち、約9100個を調べたところ、
新たな焼損は確認されなかった。
原因は、メーターと電線をつなぐ部分のねじの締め付け不足。
施工不良に関わった作業員が、
約5万4000個の締め付け直しを、年内に行うそうだ。
早急の対応が期待される。